潮騒

yaku中と呼ぶには未熟者のハムスターのブログです。遺書です。

怨嗟

年号が変わるらしく、特別にも感じる、いつもの夏の空。網戸の向こうの美しさで、やけに暗く映える母の鋭い目つきが私を刺した。「もうこの先何したって無駄なんだよ。わかってるでしょ?みんなで死ぬから。」絶望に染まった肌の色には生気がなかった。昨日までしつこいくらいに生きることについて語っていた母が、こんなことを言うからかもしれない。いつも死ぬ死ぬと言っているのに、私は途端に怖くなって逃げだした。おかしいよね。笑っちゃうね。でも本当に怖かったんだ。近くのお寺からお経が聞こえる。何から逃げているのかわからなくなるほどに、私は夢中でどこかを目指した。